リラックスのための拷問
2024.9.19▼「ひまわり式」コンセプト
人の健康にとって最も大切なことは「リラックス」であり「血液循環」。そのため、当施術の目的は「リラクゼーション」です。コンセプトは【リラックスのための拷問】。一見すると矛盾した主張に見えますが、この「一見すると矛盾」の中に、この世の真理は隠されています。以下は中国の古典哲学「老子」の一節です。
▼柔らかく弱いものが、強いものに勝つ
何かを縮めてやろうと思うなら、いったん、これを引っ張るに限る。
何かを弱めようと思うなら、いったん、これを強くするに限る。
何かを立ち去らせようとするなら、いったん、これと共にするに限る。
何かを奪おうとするなら、いったん、これを与えるに限る。
このやり方を「底知れぬ英知」という。すなわち、柔らかくて弱いものが、強いものに勝つ。
▼リラックスのための拷問
老子の言葉にならえば「身体を弛めんと欲するなら、いったん、これを緊張させるに限る。血流を良くしたいなら、いったん、これを悪くするに限る」のです。
それは、あたかも「弓を射る」ようなもの。強力な推進力を前方に得たいなら、先ずは、いったん「後ろに引く」に限ります。蛇足ながら食に例えると、スイカの甘味を引き出すのに「あえて」塩を掛けるようなもの。
▼あえて、あえて、逆をゆく
東洋の真理は、言葉による直接表現では矛盾が生じるため、その意図を伝えるために「例え話」を用います。例えば、明日大切な予定があり、早く眠りたいとき、眠ることを意識し過ぎて、余計に頭が冴えてしまった経験は誰しもあるかと思います。そんなとき、東洋思想を実践するなら「あえて」眠りません。あえて眠らずに、理解不能な哲学書を紐解き、「あえて」その内容を理解しようとします。すると、脳は思考を停止して、ストンと眠りにつくことができるのです。目的とは逆を意識して目的を果たす「間接性」。「急がば回れ的アプローチ」が東洋思想の核にあるものです。
▼ニュートンの第三法則
老子の「底知れぬ英知」は、物理学でいう「反作用」、「反力」を利用する技術に通じます。古今東西、達人的な技巧の多くは「反力」を利用します。
たとえば、ヨーガでは瞑想をする際、背筋を真っ直ぐに伸ばす必要がありますが、その場合、左右両サイドの腕を床に、下方へと力を入れることで、中心にある背骨を上方へ伸ばす力を得るのです。
なぜなら、直接背筋を伸ばそうとしても、余計な力が入ってしまい、思うように伸びません。そのため、真ん中を伸ばしたいなら「両端」を、上に伸びたいなら「下」を意識することが「成果を出すための奥義」となります。
視覚的には目的と逆行して見える「ひまわり式」は、全て、老子でいう「底知れぬ英知」が理論の背景にあります。
▼世界が反転する「東洋思想」
老子の思想は、言葉を諳んじ頭で覚えても、何の役にも立ちません。しかし、実践経験を積み「身体で覚える」と、驚くべき真価を発揮します。
ひまわり式のメッセージは「身体の力を抜くのにあえて力を入れる」ことです。体験を通して理解を深め、その真意を体得したとき、あなたを取り巻く世界が一変します。すなわち、ストレスまみれだった社会が、リラックスできる社会へと変貌します。その身に降り掛かるストレスを即リラックスへ転じる身体技法。「ストレス社会最高!」と、真顔で言えるようになるのが、東洋思想の真価です。
そのためには、兎にも角にも「実践する」ことです。ひまわりでは「ハタ・ヨーガの呼吸法」を教えています。呼吸は生きることの最小行為であり、「呼吸を意識する」ことは、東洋思想を身体に落とし込む上で、最も有効な手段です。底知れぬ英知が集約された呼吸法を、日々の生活で意識し実践すること。繰り返し、繰り返し、練習し、その英知が自動発動されるまで修練します。東洋思想とは、実践による体験哲学なのです。
【当店の理解を深めるリンク集】
▼ひまわり式コンセプト
▼てもみ処ひまわりの方向性
▼水戸黄門に学ぶ人間社会の真理
▼歴史から紐解く足裏健康法
▼結局は血流
▼店主の心掛け
▼店主の血肉となる書物
・座右の書「心理編」
・座右の書「思想編」